クプアスってそもそも何?
テレビや雑誌で美容などの特集をやることがありますが、その中でしばしば紹介されているのがクプアスという果実です。「神の果物」と呼ばれることもあって、女性の美容に欠かせない栄養分がいろいろと配合されています。
クプアスはフルーツの一種で、原産地はアマゾンです。「白カカオ」という呼称で呼ばれることもあります。イメージとしてはココナッツのような感じで、殻を割ると中には白い果肉があります。
実際にこの果実を食べてみると、少しとろみを感じられる、甘酸っぱい味がすると言います。ちなみにクプアスは果実だけでなく、オイルも含まれています。このオイルは上質で、ホワイトチョコレートや高級チョコレートを製造する際に使われます。
クプアスの果実はジュースなどの食品で活用される
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日本人にとってクプアスは、まだあまりなじみがないかもしれません。しかし原産地の近くのブラジルでは、日常的に食されている果物です。ジュースを中心として、デザートとしてそのまま食べることもあります。そのほかにはジャムやプリンなどに加工されているケースも珍しくありません。
ブラジル旅行に訪れた際には、クプアスジュースを飲んでみるといいでしょう。今まで経験したことのない味がするはずです。体験談を見ると、キウイとナシを混ぜたような味と表現されることがしばしばあります。
トロピカルフルーツの一種なので、バナナやヨーグルトと一緒に食しても相性がいいでしょう。
種子の油脂成分は食品のほかにも化粧品で活用される
クプアスは食品としてブラジルでは愛用されています。しかしそのほかにも種子部分には上質なオイルが含まれています。先ほど紹介したように、チョコレートを製造するときのつなぎとして活用されます。そのほかにも化粧品の原料ともなっていて、ヘアケアやボディケアで使われることが多いです。
クプアスにはビタミンが豊富に含まれています。ですからヘアやスキンをケアする原料として価値が高いわけです。
クプアスのオイルは、プロの美容師も高く評価しています。使い心地がよく、乾燥しがちな方が使用すれば、しっとりとした肌に仕上がるでしょう。癖っ毛の方もオイルを使用することで、指通りのいい髪の毛に変身できるはずです。
殻は有機肥料に使われている
クプアスのすごいところは、使えないところのない点が挙げられます。丸ごと何らかに活用できるので、非常に効率性に優れた果実なのです。先ほども見たように果肉はスイーツやジュースなどの食品で活用できますし、種子の油脂部分は化粧品でも使用されています。
残るは殻なのですが、一見すると分厚く硬いので使いどころがない感じもするでしょう。しかしこのクプアスの殻、有機肥料として活用できます。
現在「アグロフォレストリー」という概念が農業の世界で注目されています。森には多様な植物が共存していて、この仕組みを使って育てる農業のスタイルです。この概念にも合致するクプアスの殻は、農業界でも注目を集めています。
栄養価に優れた果物
なぜクプアスがにわかに注目を集めているのか、それはいろいろな栄養分が豊富に含まれているからです。ざっと見てもビタミンCや鉄分、食物繊維、ポリフェノール、ギャバといった栄養分が含まれています。
まずビタミンCは美容に興味のある方なら、抗酸化作用に優れた栄養分であることはご存知でしょう。アンチエイジングでいつまでも若々しい美肌を維持するために欠かせない栄養分です。鉄分は貧血予防に効果が期待できます。さらにギャバにはリラクゼーション作用があると言われています。
クプアスの栄養価ですが、アマゾン原産で日本でもなじみのあるアサイーやアセロラと比較してもそん色ありません。このため、様々な美容効果が期待できるわけです。
カカオバターに匹敵する?保湿効果が良い
クプアスの果肉部分はクリーム状に近い状態です。「カカオバター」という言葉を聞いたことはありませんか?保湿効果に優れていると注目されていますが、クプアスの果肉にも同じような効果が期待できます。
欧米の方では、ボディローションやヘアパックの成分としても使われています。乾燥肌はしわやたるみなどの肌トラブルの原因となるので、保湿対策はスキンケアの基本です。肌のかさつきが気になっているようであれば、クプアスを使ってみるといいでしょう。
特に冬場は肌が乾燥しやすいので、クプアスを活用したいところです。外気が乾燥するのはもちろんのこと、暖房で屋内も乾燥しているので油断は禁物です。
疲労回復効果もある
クプアスは美容だけでなく、疲労回復効果も期待できます。その理由として、クプアスに配合されている鉄分が挙げられます。慢性的に疲れを感じている、よく眠っても疲れが取れない場合、鉄分不足に陥っている可能性があるでしょう。
鉄分は葉物野菜や海藻類、レバーなどにも含まれています。しかしなかなか外食続きなどで、これらの食材を食べられない人もいるでしょう。クプアスジュースであれば手軽に飲めますし、鉄分をしっかり補給できます。
若いころは多少無理をしたり、不摂生をしたりしても回復できたかもしれません。しかしアラフォーに差し掛かってくると、若いころのように無理はきかないでしょう。その時、心強い味方になってくれるかもしれないのがクプアスです。
味も美味しい
クプアスは栄養価の高いことはお分かりになったでしょうが、肝心の味はどうか気になるでしょう。もちろん味の感じ方には個人差がありますが、総じて「おいしい!」という意見が大勢を占めます。
インターネットの口コミを見ると、バナナやチョコレート、パイナップル、ナシなどを組み合わせた味だという意見がしばしばみられます。ポピュラーなフルーツの味をベースにしているようなので、おいしく飲める人が多いはずです。
また他と一緒に飲むのもおすすめだという意見もよく見られます。ほかのフルーツ・野菜と一緒になって摂取している人も少なくありません。ちなみにニューヨークではポピュラーな存在になっていますが、こちらで人気の飲み方はクプアスのスムージーです。
クプアスを食べる主要4つの方法
栄養価の高いクプアスは日本でも注目を集めつつあります。では具体的にどのように食せばいいのでしょうか。その方法はいろいろとあります。その中でも主な4つの方法について紹介しますので、参考にしてみてください。
スムージー
海外ではすでにクプアスが人気ですが、その中でもポピュラーな食べ方はスムージーです。クプアスは少し酸味が強いので、気になるようであれば甘みを加えてみるといいでしょう。バナナやリンゴを加えて飲むという人が多いです。
ドレッシング
ドレッシングとしてビネガーをかける人も多いでしょう。クプアスはビネガーに似た酸味がありますので、代わりにドレッシングとして活用する方法もあります。野菜も一緒に摂取できるので、必要な栄養分をしっかり補給できます。
ソース
デザートにクプアスのソースをかけることで、より芳醇な味わいを堪能できます。フルーツのほかにも、生クリームやクリームチーズ、ヨーグルトなどの乳製品とも相性がいいので、味を変えたいときにかけてみるといいでしょう。
食べるだけでは満足できない!美容にも使えるクプアスバター
クプアスを加工して美容グッズとして活用されることもあります。その中の一つがクプアスバターです。クプアスバターは食すのではなく、肌の上から塗るなどの使い方が一般的です。クプアスはおいしいと言われていますが、中にはどうしても自分に舌には合わないという方もいるでしょう。その場合、クプアスバターでスキンケアをしてみてはいかがでしょうか。
クプアスバターはアンチエイジング効果が期待できるとして、注目を集めています。優れた保湿力があるので、モチモチでハリのある肌に改善していくでしょう。肌がかさついている、しわが目立って気になるという方におすすめです。保湿クリームのほかにも、化粧水の中に含まれている場合も見られます。
そのほかにはヘアケアにも活用できます。髪の毛に塗り込むことで、髪の毛のパサつきなども改善すると言われています。ダメージヘアの気になる人は、クプアスバターを使ってヘアケアをさっそく始めるといいでしょう。
出典:kampong.life.coocan.jp