そもそもの話になりますが、サプリメントというのは食品です。HMBサプリと同じく、プロテインもまた、たんぱく質を主成分とするサプリメントです。

どちらも食品ですから、薬のように少し飲めば効果が出るというものではありません。そのため、ある水準の量を効率的に摂取することが大事になってきます。

トレーニングによって筋肉を大きくするという目的の場合、HMBの望ましい摂取量は「3g(＝3000mg)」が目安とされています。

HMBは「ロイシン」というアミノ酸によって作られますが、3gのHMBを生成するには60g(＝60000mg)のロイシンが必要になります。鶏卵1個のロイシン含有量は約600mgなので、卵100個食べなければロイシン60ｇ、すなわち3gのHMBを作り出せない計算です。

つまり、食事でHMB3gを得るためには過剰なほどにたくさん食べなければならず、カロリーオーバーして脂肪が増えてしまう原因にもなります。

では、プロテインではどうなのか？

実はプロテインに含まれるHMBの含有量はごくわずか。例えば、あるプロテインでは「ロイシン」が1食あたり3g。先述の通り、HMB3gを作るためには60gのロイシンが必要なので、プロテイン20食分という計算になります。

こういう理由から、HMBサプリはプロテインよりも効率的にHMBを摂取することが実現できます。サプリ選びの際にはHMB含有量が3g(＝3000mg)に近いものを基準にするといいです。

これらは単体でも販売されていますが、気になるサプリを一つずつ揃えていくとお金がかかってしまいますし、飲むのが面倒になって結果的にトレーニングまでやめてしまうなんてことも。

確かに単体のサプリよりも摂取量は落ちるかもしれませんが、あれもこれもと様々なサプリをたくさん摂るのが絶対に必要というわけではありません。

トレーニングを重ね、自分の体のことをよく知り、筋肉づくりについての知識も深まってきた頃に、使うサプリの種類を拡げるべきか検討するといいでしょう。

まずはサポート成分入りのHMBサプリを選ぶといいです。その際、商品ごとでどんな違いがあるのかチェックしてみましょう。

サプリは継続することが何よりも第一に大切です。

どれだけ良い商品でも出費が高くなりすぎて続かなければ意味がありませんが、だからといって、安ければ安いほどいいというわけでもありません。

高品質でありながら継続できる値段のものがコスパ良しということなので、価格と合わせて商品内容の比較もしっかり行いましょう。HMBサプリには初回価格500円などかなり安く、気軽に始めやすい商品もたくさんあります。

ちなみに一般的な相場として、高品質で低価格なサプリのコストは、

• 定期コースでは1日あたり100～160円前後
• 通常価格では1日あたり200～300円台

定期コースであればコンビニのおにぎり1個分くらいの価格で、先述した「食事やプロテインからHMBを摂る場合の量の多さ」を考えれば、通常価格のコストでさえそれほど高いというわけでもありません。

とはいえ、低価格の低品質なHMBサプリが存在するのも事実です。

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