端的にいえば、サプリは食品なので医薬品ではありません。ちなみに薬局で市販品として販売されている「睡眠改善薬」は医薬品です。

「睡眠薬」はその副作用として「眠気、ふらつき、前向性健忘、消化器症状」などがありますし、「睡眠改善薬」についても「皮膚の発疹やかゆみ、胃痛、吐き気、食欲不振、めまい、眠気」などの副作用が挙げられます。

一方、睡眠サプリは食品ですから、薬の副作用がありません。睡眠サプリは「期待できる有効成分が含有された食品」です。

とはいえ、食べ物や飲み物などの一般的な食品であっても「品質」や「安全性」に違いがあるのが普通なのと同じく、

睡眠サプリにも「より高い安全性を追求している」「原料にこだわっている」といった点で大きな差があるものです。

体に優しく睡眠をサポートしてくれるのが睡眠サプリのメリットなので、安全性や品質にこだわっていなければ睡眠サプリを使う意味が失われてしまいます。そのため、以上のようなポイントに注目して商品情報をチェックすることが大切です。

そういう観点から、ご紹介する睡眠サプリはすべて、

という条件を満たしたものだけを厳選しています。

寝つきが悪いなど睡眠の悩みを抱える方は大勢いますが、原因は人それぞれ。そのため自分に合ったサプリ選びが肝心です。

睡眠サポートサプリごとに、その商品の特徴となる成分が異なります。自分にぴったりのサプリを探すための手がかりとして、睡眠サポートサプリに含有されている代表的な成分をいくつかご紹介します。

1.【ラフマ葉エキス】睡眠リズムや体内時計が乱れがちな方に

「気づけば、寝起きする時間がずれてしまった気がする…」というような睡眠の悩みをお持ちの方は、ラフマ葉エキス配合のサプリがおすすめです。

生活習慣の乱れ、ストレス、さらには加齢など様々な原因によって睡眠リズム、体内時計は乱れがちになりますが、

そもそもそれには「メラトニン」という体内時計ホルモンが深く関わっています。この「メラトニン」というのは、睡眠・覚醒のリズム、体内時計、季節のリズムなどの調節作用をもっており、この働きによって私たちの体は1日という時間のサイクルを規則的に活動することができます。

睡眠というのは一日のうち決まった時間帯に、この「メラトニン」が分泌されて急速に眠気を感じるようになり、やがて入眠するという仕組みです。

この「メラトニン」というホルモンの原料となっているのが、「セロトニン」という似たような名の脳内物質。

このセロトニンは感情や気分、精神の安定に深く関わっており、心のバランスを整える作用があることから「幸せホルモン」などと呼ばれてもいます。このセロトニンは年齢やストレスなどにより減少することが分かっています。

つまり「セロトニン」を増やすことが「メラトニン」をしっかり活躍させることにつながり、結果、睡眠のリズムを安定させて睡眠の質を高めることになります。

ラフマ葉エキスはこの「セロトニン」という幸せホルモンを増加させる働きがあるため、睡眠リズムや体内時計の乱れがちな方にぴったりなのです。

2.【GABA(ギャバ)・テアニン】ストレスなどで興奮しやすく寝つきが悪い方に

「最近、イライラしたりしてなかなか眠れない」といった悩みをお持ちの方は「GABA(ギャバ)」「テアニン」が配合されたサプリがおすすめです。

「GABA(ギャバ)」についてはその名をチョコレートなどでご存じの方も多いでしょう。正式名称は「ガンマアミノ酪酸」といってアミノ酸の一種です。

抑制性の神経伝達物質として機能し、興奮性の神経伝達物質が過剰に分泌されるのを抑える働きがあります。これが、GABA(ギャバ)はストレスを和らげ、リラックス作用があるといわれる理由です。

GABA(ギャバ)は野菜、果物などにも含まれていますし、人間は体内でGABA(ギャバ)を作る機能を持ち、本来十分な量を作ることができているはずなのですが、ストレスや疲労、加齢などによって体内のGABA(ギャバ)の量が少なくなりがちです。

そうなると興奮性の神経伝達物質が過剰分泌することになり、不安や苛立ち、興奮によって睡眠の質が悪くなってしまいます。

GABA(ギャバ)をしっかり摂ることでリラックスでき、寝つきが良くなったり、深い眠り(ノンレム睡眠)の時間が増えたりといった効果が期待できます。

「テアニン」についてもリラックス効果のある物質で、こちらもアミノ酸の一種であり、緑茶にたくさん含まれています。このテアニンは体を活動的にし興奮状態にさせる交換神経の働きを抑え、リラックスさせる副交感神経の働きを優位にします。

これにより入眠時間を短縮したり、睡眠リズムを整えたりといった働きが期待できるのです。

3.【グリシン】体が熱い気がして眠りにくいという方に

「布団に入った後、体温が高い気がしてうまく眠れない…」といった悩みをお持ちの方は「グリシン」が配合されたサプリがおすすめです。

人が眠ろうとするとき、体の中の体温は下がっていきます。これは機械のことを考えれば分かりやすいです。PCや車など、ずっと動作させていると熱を持つので、オーバーヒートで故障しないように冷やすことをします。人間も同じで、体や脳は睡眠時に体温を下げ、疲労を回復させ休息します。

深部体温(体の中の温度)が下がるのは、体の表面の血管を拡げ、熱を逃すという仕組みが働くからです。赤ちゃんは眠くなったときに手足が熱くなりますが、そうして熱を放散させて体内の温度を下げているからです。

体温が低下し、体が休息状態に入って眠気が訪れますが、眠ったあとも体温が下がり、深い睡眠状態であるほど体温も大きく低下します。

このプロセスで、熱をうまく逃せないときに「体がなんだか熱い」となって寝つきが悪くなってしまいます。冷え性の人などは体の表面(皮膚表面)が冷えた状態なので、手足から熱を逃がしにくくなっており、体内部の深部体温が下がらず、なかなか眠れなかったり、睡眠の質が低下したりしてしまいます。

「グリシン」はアミノ酸の一種で、摂取することで末梢血流が増加し、熱放散が促されて深部体温が低下する働きがあって、睡眠の質の向上に関与していることが確認されています。

睡眠サポートサプリは薬ではないので、医薬品のような即効性は期待できない分、長期間続けることによる依存性の心配などはありません。

生活や体の改善のサポートとして、少しずつ続けていくような使い方としておすすめなので、長く使い続けるための指標となる「コスパ」にはこだわっておきたいところです。

そのため商品ごとの価格の比較は大切ですが、その際、単に値段だけを比べるのではなく、

といった点も細かくチェックしておきましょう。

さらに、費用面にその商品の品質や成分といった有用性の面も加味して比較することが重要です。安ければ何でもいいと思って購入すると失敗しやすいです。

「口コミ評判」は実際に使用した人の声が知れるため、「有用性が高くコスパ良し」の判断の参考にするといいでしょう。

このような観点からこれからご紹介する睡眠サプリは、以上①～③の選び方のポイントに従って、

という条件を満たしたものだけに厳選していますので、ぜひ参考にしてください。