とにかく髪を染めることができたら十分という方を除いて、髪に優しく染めたいという気持ちを持っているはず。

一般的な白髪染めは「酸化染毛剤」で髪のキューティクル(毛小皮)を開かせ、髪本来の色素を抜き、同時に染料を酸化させて毛を染めるという仕組みになっています。

酸化染毛剤の方法であれば髪の内部まで深く色を定着させることができるので、しっかり染まり長持ちするという利点も確かにあります。

これが市販の白髪染めをおすすめしない理由であり、脱色剤フリーである「カラートリートメント」をおすすめする理由です。

「白髪染めカラートリートメント」とは文字通りトリートメントなので、シャンプーの後に使用します。

トリートメント本来の役割である美髪ケアをしながら色が染まるという働きも持っているので、まず髪を傷つけにくいのがメリット。商品ごとでトリートメントの特色が異なるので、どんな美髪ケア成分が配合されているのか比較してみるといいでしょう。「天然成分」「無添加」にこだわった商品を選ぶのもポイントです。

白髪染めカラートリートメントで使用する染色のための物質については、一般的な白髪染めの「酸化染毛剤・脱色剤」とは違い、「塩基性染料」「HC染料」などです。

• 塩基性染料：イオン結合によって髪の表面に吸着し髪を染める
• HC染料：キューティクルの隙間から入りこんで定着させる

キューティクルを開かせたり、脱色剤で色素を破壊することもないのが特徴です。

ただ、この「塩基性染料」「HC染料」の説明から、「髪に優しくアプローチする分、染める力が弱そう」とイメージした方もいるでしょう。

白髪染めカラートリートメントの弱点として「何度か続けて染めなければならない」「褪色が早くて色持ちしない」といったことがよく言われますが、その点はどうなのか。

次に「染毛力」と「即効性」について見ていきましょう。

白髪染めカラートリートメントは髪を大切にする方にとってぴったりの白髪染めですが、染める力や即効性の程度がどうなのか気になるところです。

結論からいえば商品次第ですが、一般的に以下のような傾向です。

• 染毛力：「1回」や「2～3回」で染まる
• 1回の時間：「5分～10分」が多い
• 色持ち：「1週間～2週間」がスタンダード

ふつうの白髪染めと比べると色持ちは短いですが、その分、染める時間はほんの5分くらいですし、ここ最近の白髪染めカラートリートメントは優秀で、たくさん回数を重ねなくても染まってくれます。

ちなみに一般の白髪染め、カラートリートメントどちらでも、「お風呂場が汚れて片づけが面倒では？」と心配になりますが、カラートリートメントに関しては液がタイルについても簡単に落ちやすいようになっています。気になる方はそういう点もチェックして商品を選ぶといいでしょう。

現在の白髪染めカラートリートメントは「染毛力が強い」「即効性も高い」「手間ひまかからない」、さらに「美髪ケア」までできるというメリットがあります。

せっかく商品が気に入ったのに高ければ続ける気にはなれません。そのため、満足な使用感でありながらできるだけ安く済む商品を探すようにしましょう。

注意が必要なのは、安さだけを追求してしまうことです。一概には言えませんが、あまりに低価格だからお得だと思って使ってみると「全然染まらないから、結局トータルで見た時の費用がかさんでしまった」などというケースもあります。

目的は髪を優しく、そしてしっかりと染めることですから、商品の品質にもこだわりましょう。ここでピックアップしている商品はコスパの良いものを厳選しています。価格は高すぎるということはなく、使用1回分の費用を計算してみても、実感に十分に見合ったもののはずです。

商品選びの際には「定期縛りの有無」も気になります。気に入らないものをしばらく使い続けるのは避けたいですから、定期縛りなしのものを選ぶのが無難です。これであれば、お得な値段になっている初回価格で試せて、その後も継続して使うかどうかじっくり決められます。

以上①～③の選び方のポイントに従って、

• ① 「酸化染毛剤フリー」「美髪ケア」
• ② 「染毛力」「即効性」
• ③ 「コスパ」「定期縛り」

といった観点から厳選していますので、ぜひ参考にしてください。